ボウリングの第27回全国高校対抗選手権最終日は20日、三重県の津グランドボウルで1ゲームマッチによる決勝トーナメントが行われた。男子は中部商(宜保和志、稲嶺秀汰)が準決勝で敗退し、393点で4位だった。女子は初戦で敗れた中部商(高良紗恵、稲福心衣奈)が368点で6位、那覇商(仲里葵、儀間奈菜美)が342点で8位だった。ハイゲーム・ハイシリーズを又吉海輝(美来工科)が獲得した。
◆稲嶺が引っ張る 男子中部商
昨年準優勝した中部商。今年は4位に終わったが、連続出場の宜保和志(2年)は「先輩と協力しながら最後まで戦えた」。3年の稲嶺秀汰が引っ張った。
予選は稲嶺のボールチェンジやレールの読みが当たり2位通過。決勝の初戦は宜保が4連続、稲嶺が3連続ストライクで、47点差の快勝。「一投一投、声を掛け合ってできた」(稲嶺)。準決勝で流れをつかめず敗退したが、稲嶺は「最初で最後の全国大会で楽しく終われた」と充実した様子だった。
高校から競技を始めた稲嶺は「途中からでもここまで来られた。後輩にプラスの影響を与えられたらいい」と後を託す。宜保はフォームの安定など課題を修正して来年3月の全国大会で優勝を狙う。
◆次こそ優勝したい
中部商の高良紗恵主将の話 入賞はうれしいが、優勝を逃したのは悔しい。2人とも2年生で、来年もペアを組める。技術を磨き、レーンの見極めを早くするなど対応力をつけ、次こそ優勝したい。
◆気が抜けてしまった
那覇商の仲里葵主将の話 去年は残れなかった決勝まで進んで気が抜けてしまい、追いつけなかった。2人とも経験不足。場慣れしない中でもメンタルを強く保ち、大事な場面で力を出せるようにしたい。
【男子】
▽決勝トーナメント1回戦
中部商 422―375 日体大荏原(東京)
▽準決勝
横須賀工(神奈川) 431―393 中部商
▽ハイゲーム 又吉海輝(美来工科1年)289点
▽ハイシリーズ 又吉825点
【女子】
▽決勝トーナメント1回戦
釜利谷A(神奈川) 488―342 那覇商
大分 456―368 中部商