高江の騒音、80デシベル超が5年で5.4倍 ヘリパッド運用後に激化


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 【東】東村高江に米軍のヘリコプター発着場(ヘリパッド)が建設されたことで、米軍機の飛行による80デシベル(パチンコ店内に相当)以上の騒音測定回数が、最大5.4倍に増加したことが分かった。北部訓練場が過半返還されて22日で4年となるが、ヘリパッド建設で米軍機の騒音は悪化しており、住民らの負担軽減につながっていない。
 (塚崎昇平)

 沖縄防衛局が東村高江区の車集落、牛道集落と宮城区で測定する騒音データを本紙が集計した。高江集落を囲むヘリパッド6カ所のうち、2カ所が運用開始した14年度は80デシベル以上の騒音測定回数は105回で、15年度は238回と倍増した。残る4カ所が運用開始した16年度は433回に急増。17年度は507回、18年度は525回と増加した。19年度は573回で14年度比5.4倍だった。

 午後7時から翌午前7時までの夜間騒音(60デシベル以上)も増加した。14年度は年間473回だったが、16年度以降は年間3千回前後で推移している。沖縄防衛局は東村での米軍機騒音について「周辺住民への影響が最小限にとどまるよう申し入れるなど、米軍と連携を図って対応したい」としている。