外務省職員が緑ヶ丘訪問 上空回避「努力したい」 米軍部品落下


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神谷武宏園長(左)の説明を受け、米軍部品の落下があった屋根を視察する外務省沖縄事務所の官澤治郎副所長(左から2人目)=21日、宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園

 【宜野湾】2017年12月に米軍部品が落下した宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に、外務省沖縄事務所の官澤治郎副所長らが21日訪問し、園関係者から園上空を米軍機が飛行する現状などを聞き取った。官澤副所長は、日米で合意された園上空を飛ばない飛行ルートの順守について「米側とのやりとりの中で、結果につながるよう努力していきたい」と述べた。同省職員の園訪問は初めて。

 官澤副所長は落下のあったトタン屋根を視察し、神谷武宏園長や渡嘉敷健琉球大准教授、保護者から騒音状況の説明と要望を受けた。官澤副所長は、米側に合意事項を守るよう求めてきたとする一方、「結果が伴わなければ、どうにもならない。安全が確保されないと駄目だといろんなレベルで働き掛けたい」と強調した。「皆の切実な不安の思いもしっかり感じた」とも述べた。

 神谷園長は面談後、報道陣に官澤副所長について「誠意を感じた。状況を変える気持ちが伝わった」と述べた。また「責任を持って園上空を飛ばせないよう(米側に)働き掛け、状況を変えるため頑張っていただきたい」と求めた。