アスティーダ10勝目 気合十分の戸上が張本を圧倒 東京に3ー2


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琉球アスティーダ―KM東京 第3マッチシングルスで張本智和を圧倒して喜ぶ琉球の戸上隼輔=22日、神奈川県内(C)T.LEAGUE

 卓球Tリーグの琉球アスティーダは22日、神奈川県内で木下マイスター東京と戦い、3―2で競り勝った。通算成績は10勝2敗で首位のまま。前の試合で9連勝で止められた相手に勝利した。第1マッチダブルスは吉村和弘・宇田幸矢が0―2で水谷隼・田添健汰に敗れたが、第2マッチシングルスは有延大夢が昨季リーグMVPの侯英超(ホウ・エイチョウ)に3―2で競り勝った。第3マッチシングルスは戸上隼輔が3―1で世界ランク5位で東京五輪代表の張本智和を圧倒。第4マッチシングルスは宇田が水谷に2―3で競り負けたが、ビクトリーマッチで戸上が侯に1―0で勝利した。次戦は23日、同会場でT.T彩たまと戦う。

 第3マッチシングルスは戸上隼輔が5日の対戦で競り勝った張本智和と向き合った。「1ゲーム目を取れば自分のペースになる」と、8連続で得点し、11―2で第1ゲームを取ると、第3ゲームは11―2、第4ゲームは11―6と圧倒した。

 手も足も出ずうなだれる張本とは対照的に、戸上は気迫を全身から発していた。パリ五輪出場を目指す戸上は「東京代表が決まっているメンバーには負けたくない」と気合十分で、張本との対戦は狙い通りのオーダーだった。

 得意のフォアハンドラリーを磨くなど、見つけた課題を試合の合間に一つ一つ克服してきた。特にこの試合は、張本の得意な前陣でのバックハンドラリーに正面切って挑み、制した。「前回の試合でバックを安定して決めてきたいい流れでできた」とうなずく。

 戸上はビクトリーマッチでも侯英超を11―3と圧倒。第2マッチシングルスで有延大夢が強烈なフォアハンドで侯に勝利したことを見ており、同じようにフォアで畳み掛けた。KM東京に前回、連勝を止められ、メンバー全員が「この1勝が大事になる」(有延)と挑んだ一戦での勝利。アスティーダの勢いに陰りはない。


 ◇卓球 Tリーグ(22日)
 ▽男子
琉球(30) 3―2 東京(17)
岡山(14) 3―1 彩たま(9)

 ▽女子
神奈川(28) 3―1 日本ペイント(3)