学生らの英語力向上へ 米国のカレッジと協定 北中城・中城


社会
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英語力向上を目的にWCCと協定を締結した北中城村の新垣邦男村長(右から2人目)と中城村の浜田京介村長(同3人目)=北中城村のあやかりの杜

 【北中城・中城】北中城村と中城村の両村はこのほど、両村在住の中高生、大学生の英語力向上を目的に、米国ワシントン州のワットコムコミュニティカレッジ(WCC)と協定を締結した。学校などを通して申し込み、選考委員会が許可した希望者はWCCの英語能力試験の受験が可能で、現在の英語レベルを測ることができる。

 今回の協定の運営を担う、英語教育事業を展開するドットソリューションズ(北中城村、喜舎場貴之社長)によると、これまで留学先で英語力の不足により、現地で語学学校に通わざるを得ないなど、余計な出費が課題となることがあったという。

 協定では、WCCが年に3回実施する試験で、両村の中高生や大学生が現在の英語力を測り、苦手分野の把握などができ、英語力を鍛えることで、留学した際に現地での無駄な出費を減らすことができる。読解と文法を中心とした筆記試験とオンライン面接がある。

 北中城村の新垣邦男村長(当時)は「画期的なプログラムだ。国際的人材の育成にもなる」と語った。中城村の浜田京介村長は「英語力を向上させる環境で、ぜひ留学を実現させてほしい」と話した。

 試験の実施は各教育機関や両村の広報誌などで周知する。