那覇市、住民異動届スピードアップ 記入不要の新システムを年明け導入


社会
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那覇市役所(資料写真)

 住民異動届などを手書きする利用者の負担を軽減しようと、那覇市は来年1月4日から「異動受付支援システム」を導入する。市によると、導入は県内で初めて。城間幹子市長が23日に会見し、発表した。記入などの手間を省くことで、手続きの時間が10~15分ほど短縮できると見込む。

 同システムは、画像データの文字部分を認識し、文字データに変換する「光学式文字読み取り装置」(OCR)を活用する。他市町村から転入した人が那覇市の窓口に転出証明書などを提出すると、OCRで氏名や住所などを読み取り、これらにより、あらかじめ記入された異動届を作成する。

 那覇市の年間の住民異動受付件数は約4万7千件あり、関連の紙資料約9万4千枚を保存している。紙をデータ保存に切り替えることで事務も効率化される。

 城間市長は「事務の効率化やペーパーレス化も進められることは、環境に配慮しながら市民の住みよい生活を促進するSDGsの考えにも合致する」と述べた。