中部の教会でクラスター 沖縄県「クリスマスも感染のリスクに注意を」 


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は23日、10歳未満から90代の男女37人が新型コロナウイルスに新たに感染し、県内の医療機関に入院中だった沖縄市の70代男性が死亡したと発表した。本島中部の教会で8人のクラスター(感染者集団)を新たに認定した。新型コロナウイルスによる死亡者は80人、クラスターは42例となった。クラスターは同教会に通う30代から70代の男女それぞれ4人。10日から23日までに感染が発表されていた。

 県によると、教会では決まった日に礼拝が行われ、歌を歌ったり、礼拝後には食事会を開いたりしていた。食事会では参加者が料理を持ち寄り、マスクの着用はなかったという。県の糸数公保健衛生統括監は「クリスマスで集まる人も多いと思うが、感染のリスクにならないように注意してほしい」と呼び掛けた。

 新規感染者のうち17人は既に感染が確認されている人との接触とみられ、家庭内6人、友人4人、飲食3人、施設内1人、職場内1人、その他2人。残りの20人は調査中。70代以上の高齢者は2人。感染者の累計は5047人となった。

 市町村別では那覇市が最多で9人、宜野湾市が5人、南城市と沖縄市が各4人、名護市が3人、豊見城市と南部保健所管内、北部保健所管内が各2人、糸満市と浦添市、うるま市、石垣島市、宮古島市、中部保健所管内が各1人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は11・67人で全国17番目に多い。米軍関係の新規感染者はゼロだった。