首里城再建へ 那覇市が沖縄県に寄付15億円託す 正殿の木材調達に活用を検討


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首里城再建に役立ててほしいと、那覇市に寄せられた寄付を玉城デニー知事(右)に託す城間幹子市長=22日、県庁

 那覇市の城間幹子市長は22日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、首里城再建に役立ててほしいと、市に寄付やクラウドファンディングで寄せられた総額15億6280万2635円を県に託した。県は国と協議し、県と市に寄せられた寄付を活用して正殿の木材調達などに充てることを予定している。

 城間市長は昨年10月の首里城火災直後から、再建を願う多くの激励や寄付が県内、国内外から市に寄せられたことを説明。「浄財は一日も早い復興を願う人たちの思いが形になったものだ」と述べ、正殿や城郭内施設などの復元への活用を希望した。

 玉城知事は、首里城周辺の文化史跡整備などを含めた「新・首里杜(すいむい)構想」をはじめ、「那覇市と協働のまちづくりを進めていかなくてはならない。多くの方々の喜びと未来への希望につないでいけるよう真摯(しんし)に取り組んでいく」と再建への思いを述べた。