「体育施設廃止」議案に5度目の否決 豊見城市議会 サッカー場の区画整理に野党が反対


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豊見城市役所

 【豊見城】豊見城市議会(大城吉徳議長)は24日、12月定例会最終本会議を開き、市与根の土地区画整理事業に関する「与根体育施設の設置・管理条例廃止案」を賛成少数(賛成7、反対14)で否決した。

 3月、6月の定例会、7月の臨時議会、9月定例会に続き5度目の否決となった。

 与根体育施設は市有地で、現在、サッカー場として使用されている。区画整理をするためには条例を廃止して、工作物を撤去し更地にする必要がある。当初は市と県が再生医療産業の拠点として細胞培養加工施設の建設に向け協議していた。だが、7月に否決され、与根への同施設の建設は白紙となった。

 与党5人は賛成討論で「市の発展に寄与する開発を進めるべきだ」と主張した。反対討論で野党5人は「市唯一のサッカー専用施設を残したい」と訴えた。

 否決を受け、山川仁市長は「複雑な思いだ。今後も、担当部長や組合と協議していく」と述べた。