県ハイヤー・タクシー協会(東江一成会長)は25日、那覇市の同協会で記者会見し、県民に対してタクシー利用の際にマスクの着用を徹底するようアピールした。協会によると、夜間に飲酒した後、マスク未着用でタクシーを利用する客が少なくないという。年末年始にかけて飲酒の機会が増えることから、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、県民にマスク着用に一層の理解と協力を求めた。
国土交通省は11月、マスク未着用の利用客に対して、乗車拒否できるように運送約款を変更することを認める通達を出している。県内でも宮古地区の事業者がマスク未着用の客の乗車を拒否できるよう約款を変更した。
県ハイヤー・タクシー協会は当面、約款変更をせずに対応する考えだが、マスク着用の理解が進まない場合、運送約款の変更を含めて対応策を検討していく。
東江会長は「県民の足としてなんとか頑張っているが、マスク着用をしない酔客が多く、乗務員からは『命の危機を感じる』という訴えも出ている。協会としては、従業員の命を守ることを一番に考えている」と述べた。