【国頭】2019年8月に着工した国頭村新庁舎が11月に完成した。12月5、6の両日、村民へのお披露目として内覧会が開かれ、新庁舎を一目見ようと多くの村民が訪れた。村土の84%が亜熱帯照葉樹林で覆われていることから、庁舎は国頭村を象徴する木材が窓口カウンター、4階の議場、掲示板など随所に使用されており、木のぬくもりを感じさせる造りとなっている。来年1月4日から、新庁舎で業務を開始する。落成式は、現庁舎の解体後に駐車場などの整備が完了後の2022年3月か4月ごろを予定している。
新庁舎完成を記念し5日、絵画の贈呈式が新庁舎村民ロビーで開かれた。
知花靖国頭村長、金城利光国頭村議会議長、油絵を寄贈した国頭村辺土名出身で元副知事の宮城宏光さん、油絵の作者の東光二さん=糸満市、宮城宏光さんの弟の宮城久和前国頭村長や議員、区長らが出席した。
知花村長からは、宮城宏光さんと東さんへ感謝状と記念品が贈られた。
寄贈された油絵の題名は「シダの生ける杜」で、横2メートル10センチ、縦1メートル30センチ。制作の依頼を受けた作者の東さんは、東京でイラストレーターとして活動しながら絵を描いていたが50歳の時に沖縄に戻り、約10年前から沖縄の自然や風景を描いている。今回の作品の完成には約2カ月を要した。
東さんは「早朝に差し込む朝日に未来と希望を感じながら描いた作品。新庁舎に私の絵を飾らせていただき光栄です」と述べた。
(新城高仁通信員)