東京・狛江市で琉舞 観客を魅了 合間に舞踊解説も


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「諸屯」であでやかな女踊を披露する宇夫方路師範=12日夜、狛江市のエコルマホール

 「ひやみかち 琉球舞踊公演」(M.P.A主催)が12日夜、東京都狛江市のエコルマホールで行われた。玉城流喜納喜天の会の宇夫方路師範をはじめ、琉球古典音楽野村流保存会や琉球箏曲興陽会などのメンバーが出演。沖縄から琉球古典音楽安冨祖流絃聲会の花城英樹さんが駆け付けた。女踊りの最高峰といわれる「諸屯」では、宇夫方路師範がわずかな動きながらも女心のさみしさややるせなさを表現し、観客を魅了した。

 公演は東京都の「アートにエールを!東京プロジェクト」の支援を受け開催。新型コロナウイルス感染防止のため、観客制限をし、出演者の数も通常より少人数で実施した。

 かぎやで風で幕開けし、若衆特牛節、上り口節、四つ竹など次々と披露され、高平良万才で締めくくった。演目の合間には舞踊に関する解説もあった。

 公演後、宇夫方路師範は「狛江市で10年、三線や舞踊を教えるなど活動している。沖縄に興味を持ってもらい、琉球舞踊の踊り手を育てたいとの気持ちでやってきた。コロナ禍で発表の機会をなかなか持てないが、舞台はやっぱりいいですね」と語った。