宜野湾市条例案「性別」→「性別等」に変更 男女共同参画会議が市に答申「多様な人々盛り込む」


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宜野湾市男女共同参画推進条例の制定について、松川正則市長(右)に答申する市男女共同参画会議の新垣誠会長=28日、市役所

 【宜野湾】宜野湾市から男女共同参画推進条例制定について諮問を受けていた、市男女共同参画会議(会長・新垣誠沖縄キリスト教学院大教授)が28日、市役所で松川正則市長に条例案を答申した。パブリックコメント(意見公募)で公表した条例案にあった「性別」の表現が、多様な人々を盛り込む観点から「性別等」に変わった。答申を受けた市は1月上旬に条例案を決定し、市議会3月定例会に上程する予定。

 松川市長に答申書を手渡した新垣会長は、今年9~10月に実施した意見公募や、同会議の委員間でも、さまざまな意見があったことを説明した。松川市長は、施策を実施する上で条例は必要とし「できる限り答申に沿った形でやりたい」と述べた。

 同会議が昨年7月に答申し、市が策定した「市男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」案は、今年の市議会6月定例会で主要与党会派の反対多数で否決された。「多様性」などの文言に疑義の声が上がっていた。新たな条例案は、市議会の意見などを踏まえて作成したという。