「休暇でも仕事?」 JALのワーケーション実践例を学ぶ 名護市


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日本航空のワーケーション制度を紹介する人材戦略部の東原祥匡さん(左端)=4日、名護市のテレワーク施設「カヌチャリアンリゾートオフィス」

 【名護】カヌチャベイリゾート(白石武博社長)にあるテレワーク施設「カヌチャリアンリゾートオフィス」で4日、日本航空人材戦略部の東原祥匡さんが「日本航空におけるワーケーションの取り組み」の演題で講演した。同社が進めてきたワーケーションの事例やその魅力について紹介した。

 講演は、名護市の同施設で開かれたワーケーション体験会のイベントの一つとして実施された。

 “ワーケーション”は仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を合わせた造語。日本航空では2015年からワークスタイル変革の一環として、テレワーク制度を導入し、17年7月からワーケーションを始めた。

 ワーケーション導入当初、社員から「休暇日に働かないといけないのか」「本当に柔軟性のある働き方につながるのか」といった声があったことに触れた東原さん。社員の理解促進のため、体験ツアーや役員によるワーケーション実践などを行ったことを紹介した。

 その結果、社内で取り組みが浸透し、昨年度は247人の社員がワーケーションを実施。通常の働き方と比較した調査結果では、仕事のストレス減や私生活の充実など、ポジティブな結果が見られたとした。

 東原さんはワーケーションの魅力について「個人の自己成長や地域活性化などの可能性を秘めており、浸透していくことを期待している」と語った。