就職氷河期世代2人、那覇市職員に採用 倍率は806倍 想定の3倍の応募に驚き


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那覇市役所(資料写真)

 沖縄県那覇市は25日、バブル崩壊などの影響で就職難だった「就職氷河期世代」を対象とする職員採用試験に2人が合格したと発表した。1612人が受験し、倍率は806倍だった。

 市の担当者は「500人程度を想定していたが反響が大きくて驚いた。非正規雇用が多いことに加え、新型コロナウイルス拡大による失業や収入減少も影響したのではないか」と話した。

 申込者1879人のうち1612人が11月の1次試験を受験した。1次試験合格者18人のうち、15人が12月12日に最終の2次試験を受けた。申込者の約94%は県内在住で約6%は県外だった。年齢別にみると34~39歳が約32%、40~44歳が約30%、45~49歳が約26%、50~54歳が約12%だった。次年度も氷河期世代の採用試験を実施するかは今後検討するという。