【りゅうぎん総合研究所】11月県内景気、建設関連で弱含み 「下げ止まりの動き」


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 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は29日、11月の県内景気動向を発表した。

 消費や建設関連で弱含んでいる一方、観光関連は新型コロナウイルスの影響で悪化しているものの下げ止まりの動きが見られるとして、県内景気を「下げ止まりの動きがみられる」と判断した。

 判断は6カ月連続で据え置いた。

 【消費】百貨店売上高は感染症の影響で催事が開催されていないことや時短営業が継続していることで前年同月比27・0%減となった。スーパー売上高は既存店ベースで同2・6%増と2カ月連続で前年を上回った。衣料品の低下があったが、住居関連や食料品が増加した。電気製品卸売販売額は同9・7%減と4カ月連続で前年を下回った。

 【建設】公共工事請負金額は前年同月比12・0%減の180億7637万円で、4カ月ぶりに前年を下回った。建築着工床面積は5カ月連続、新設住宅着工戸数は6カ月連続で前年を下回った。民間工事に一服感が見られており、先行きは弱含む見通し。

 【観光】主要ホテル稼働率は46・6%で、前年同月比23・9ポイントの低下。10月に「GoToトラベル」に東京発着が追加されたことなどから、売上高の減少幅は前月より縮小した。主要観光施設入場者数は前年同月比61・6%減で、16カ月連続で前年を下回った。