沖縄で新型コロナ、12月最多の58人 県「年始の対策徹底を」 米軍関係も22人


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 沖縄県は31日午後、県内で10歳未満から90代までの男女58人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数が50人を超えるのは12月12日以来で、同月最多。累計の新規感染者数は5365人となった。

 県が30日に発表した3件のクラスター(感染者集団)に関する新たな感染者は確認されていない。

 居住市町村別内訳は那覇市20人、浦添市9人、名護市と石垣市が各7人、沖縄市5人、中部保健所管内3人、宜野湾市2人、豊見城市、糸満市、宮古島市、南部保健所管内、神奈川県が各1人。

 県の糸数公保健衛生統括監は「急激に入院者が増え、入院調整も苦労する状況だ。県内まんべんなく(感染者が)出ていて、経路が分からないケースが増えているので市中感染が広がっていないか懸念している」と語り、年末年始の感染防止対策の徹底を呼び掛けた。31日現在、重症者は7人おり、ICUを備えた病床確保数14の半分を占めている。

 米軍関係はキャンプ瑞慶覧10人、嘉手納基地7人、トリイ通信施設3人、キャンプ・ハンセン1人、その他1人の計22人の感染が報告された。検査件数は2455件で、県によると陽性22人のうち16人は入国時の隔離解除に伴う検査で判明した。