プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは2日、千葉県の船橋アリーナで千葉ジェッツ(東地区1位)と今季第26戦を行い、80―70で2021年始めの試合を白星で飾った。通算成績は19勝7敗で西地区1位。勝敗数で並ぶ三河の試合がなかったため、勝ち星で上回った。キム・ティリはコンディション調整のため、この日は欠場した。前半はやや劣勢のまま5点リードを許し折り返した。後半はキングスらしいハードワークな攻守で仕掛け、徐々に点差を広げていった。次戦は3日午後3時5分から、同アリーナで千葉と対戦する。
▽Bリーグ1部(船橋市総合体育館、2268人)
キングス 19勝7敗
80―70(15―11,12―21,26―21,27―17)
千葉 21勝5敗
理想プレーで巻き返す
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/202101/d91bf028c802dec197a91522b9ce1e2d.jpg)
ゲームが動いたのは最終第4クオーター(Q)だった。第1Qを優位に進めたキングスだが、東地区1位・千葉が行く手を阻む。第2Qでは激しいプレッシャーを受け、5点ビハインドで前半を折り返した。
後半は、両者激しいコンタクトでさらに攻撃権争いが激化。ただ、前半早々に個人ファウルでベンチに下がっていた並里成が戻ると、キングスが理想とする「ハードワーク」(藤田弘輝HC)なプレーが息を吹き返す。「チームとしてディフェンスから入るという部分を徹底できた」(並里)と、千葉得意の速攻に1対1の強固な守備で臨み、巻き返しを図った。
同点で迎えた第4Qは、今村佳太の3点弾で幕明け。ドウェイン・エバンスからのキックアウトで右45度に待ち構えていた今村が再び3点弾を沈めた。じわじわと点差を広げ、10点差を付けて逃げ切った。
25得点、21リバウンドでダブルダブルの働きを見せたジャック・クーリーは「ガード陣が相手ガードを抑えてくれたことが大きかった」と晴れやかな表情。2アシストの並里は「3日のゲームはディフェンスでさらに修正が必要。再度気を引き締めて臨みたい」と連勝へ向け走り出す。
ハードワークできた
藤田弘輝HCの話 強豪・千葉相手によく戦ってくれた。ディフェンスとリバウンドは特に素晴らしく、キングスらしいハードワークなゲームが新年からできた。2020年はタフなシーズンだったが、ことし4月には新アリーナも完成する。21年はもっと良い年になるよう県民一丸となって、沖縄を盛り上げるゲームを目指したい。