キングス、千葉ジェッツに惜敗 西地区2位に後退 第27戦


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キングス―千葉 第2クオーター、ドリブルで攻め入るキングスの並里成(右)=3日、千葉県の船橋アリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは3日、千葉県の船橋アリーナで千葉ジェッツ(東地区2位)と今季第27戦を行い、74―80で敗れた。通算成績は19勝8敗。三河を勝率で下回り、西地区1位から2位に後退した。キム・ティリがコンディション調整のため2戦続けての欠場となり、ゴール下を徹底して攻められたキングス。後半は並里成の連続得点やチーム全体の激しい守備で点差を縮める場面もあったが、あと一歩届かなかった。
 次節は23、24の両日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズと対戦する。

並里覚醒、猛追及ばず

 チーム最高身長のキム・ティリを欠いたキングス。8点リードされた後半開始約3分、ジャック・クーリーとドウェイン・エバンスの両ビッグマンがそれぞれ3つ目のファウルを犯す。劣勢に拍車がかかると思われたが、前半無得点だった並里成が覚醒した。

 ミドルシュートを2本続けて沈めた後、ゴール裏エンドラインからのスローインを相手の背中に当て、自らボールを取ってファウルをもらいながらシュートを決める頭脳プレーで波に乗る。圧巻の連続11得点で1点差に迫った。

 ここからチーム全体の3点弾がことごとく外れるなど、足並みがそろわない。この日の3ポイントの確率は18・2%に落ち込んだ。第4Qも厳しい守りで粘るが、4点差と射程圏内に捉えた残り約1分で3点弾を沈められ、勝負を決められた。

 敗れはしたが、ビッグマンを1人欠いて優勝候補の一角とのアウェー2連戦で星を分けた。両地区で優勝争いを続ける強豪同士の連戦らしく、双方とも常にハードワークを続けた。フリーの3点弾を外す場面は目立ったが、田代直希主将は「オープンのシュートをつくれたことはよかった」と収穫を見詰める。一方で「クーリーのリバウンドとエバンスの得点力に頼りっぱなしなのはいただけない」と、自身を含めた日本人選手の奮起を誓った。


▽Bリーグ1部(船橋市総合体育館、2277人)
千  葉(22勝5敗)
80―74(16―12,23―18,18―20,23―24)
キングス(19勝8敗)

◆40分間戦う姿勢見せた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 40分間戦う姿勢を見せ、千葉の強力なオフェンスに対して激しく守り続けられたことはよかった。攻撃で決め切ることができなかったが、チームでオープンのシュートを放ち続けられた点も次につながる。