沖縄のホテル稼働率、年末年始は大幅減 GOTO停止なども影響


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 例年であれば沖縄観光にとって繁忙期の年末年始だが、全国的な新型コロナウイルスの「第3波」を受け、県内ホテルの客室稼働状況は鈍った。

 恩納村の高級リゾートホテルでは、「Go To トラベル」の一時停止が発表される前まで、12月26日~1月3日は連日満室の予約状況だった。だが、発表後に状況は一変し、年末年始の客室稼働率は4割程度に落ち込んだ。

 那覇市のパシフィックホテル沖縄は県外客のキャンセルを食い止めようと、Go To トラベルの割り引き分の35%をホテル側負担で補填(ほてん)したが、客室稼働率は3~5割程度と伸び悩んだ。

 國吉眞和総支配人は「本来であれば正月料金で料金が上がる時期だが、少しでも安くしてキャンセルを食い止めようとした」と話した。

 一方、ベッセルホテル開発が運営する県内の4ホテルでは、県外客のキャンセルは出たものの、宿泊料金を3割ほど下げて県内客を呼び込み、12月30日~1月2日はほとんどの施設で満室だったという。