社会

成人式の着付け「3密不安」 美容師・貸衣装業者ら対策にピリピリ

晴れ着姿の新成人たち=2020年1月、本島南部

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中での成人式を目前に控え、式典前に新成人らが多数集まる「着付け」の現場も対策に神経をとがらせている。貸衣装業者などによる県内の着付け会場は100人超が集まる場合もあり、ヘアセットやメークで密接になることも避け難い。現場で働く人からは不安の声も上がる。

 「会議室みたいな所で150人くらい集まる。窓もない。顔も近いし…」。県内各地の成人式で着付けやヘアセットを行う美容師の30代女性=本島中部=はこう漏らした。

 新型コロナの感染拡大を受け、県内では各自治体などが主催する成人式が3市村で中止となったが、式典のピークは10日、21市町村で開催が予定されている。21市町村の新成人は合わせて1万4796人。県内の新成人1万6729人の88%に達する。

 着付け会場は多い場所で50人超が一堂に会するという。会場は結婚式場などで、ヘアセットやメークも同じ場所でできるようになっており、貸衣装業者や美容師、新成人ら多くの人が密集する。着付けやヘアセット、メークなどの担当者は、1人当たり15~30分程度、10人前後を担当するという。

 特にメークは対面して顔に触れるため、百貨店の化粧品売り場などでも現在は自粛している。メーク担当の30代女性=本島中部=は「できるなら自分でメークして来てほしいが、新成人は自分で化粧をしたことがない人も多いし、きれいにもしてあげたい」と複雑な気持ちを漏らした。関連業者も対策を進め、検温や消毒、換気を徹底。従来は効率化のために一部の化粧道具を使い回していたが、今年は交換するという。

 着付けの会場でも密集状態にならないように会場設営を進めている。関係者は「新成人は一生に一度なので手伝いたい。ただ、沖縄も感染者が増え続けている。成人式そのものもどうなるか分からないのでは」と声を落とした。
 (仲村良太)


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