沖縄出身デュオ「いーどぅし」が1年半ぶり新譜 コロナ禍の世界へ届ける「HOPE」


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新譜、HOPE(ホープ)をリリースする「いーどぅし」のかーなー(左)となみなみ=那覇市泉崎の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)

 県出身のかーなーとなみなみによるポップス・デュオ「いーどぅし」が2月10日に、BEGINの島袋優プロデュースの新譜「HOPE」(メンソーレコード)を発売する。1年半ぶりの新譜への意気込みを2人に聞いた。 (聞き手・藤村謙吾)

 Q:2018年に東京に移った。新型コロナウイルス感染症の影響が続く現在、どのように日々を過ごしているか。

 かーなー「昨年はライブが例年の10分の1程度しかなかったが、楽曲制作に打ち込めた。(コロナ禍までは)毎月沖縄に帰り、琉球古典音楽の稽古に通っていたが、できなかったことが残念だった」

 なみなみ「今できることをしようと、月1回の配信ライブや楽曲制作などをしていた。いつもライブで各地を回り、半月も家にいられない。2人で向き合う時間もできたので、音合わせをしたり、互いの夢を語り合ったりした」

 Q:アルバムについて

 かーなー「アルバム名でもある曲『Hope』は、今の時代を歌う。『どんなに世界が変わってもずっとアナタを愛してる』と、背中を押してくれる曲に仕上がっている。また、『マタハーリヌ』は、コロナ禍の中でふと『どうしよう』と(不安に)なったときに、即興で書いた」

 なみなみ「『マタハーリヌ』は収録曲の中で楽器数が最も少なく、かーなーの率直な気持ちが歌にも入っていると思う。今回のアルバムでは私も今持てる全ての力を出し切って録音できた」

 Q:最後にファンに向けて一言を

 なみなみ「新譜は全ての曲に魅力がある。ことしはアルバムをきっかけに全国の人にいーどぅしを知ってもらえるよう頑張りたい」

 かーなー「去年は人前に立つことが少なかった分、楽曲に対する熱量を上げた年だった。自分たちの中身を深くした分、外に発信できる年にしたい。新譜にはちょっと大人になったいーどぅしが詰まっている。この時期だからこそ届けたい曲を聞いてほしい」


 「HOPE」は、Kiroroの金城綾乃がピアノで参加した「キミの島」やCMタイアップ曲「アナタにアイタイ」など全10曲収録。2500円(税込)。「キミの島」は4日より、音楽配信ストアで先行配信中。