下地氏、座喜味氏が舌戦 討論会 コロナ対策、経済振興強調


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宮古島市長選に立候補予定の下地敏彦氏(左)と座喜味一幸氏

 【宮古島】任期満了に伴う宮古島市長選挙(17日投開票)に立候補を予定する2氏を招いた討論会(宮古テレビ主催)が8日、市平良の未来創造センターで開かれた。無所属現職の下地敏彦氏(75)=自民、公明推薦=と無所属新人で前県議の座喜味一幸氏(71)=社民、社大、共産、立民推薦=が新型コロナウイルス対策や経済振興、陸自配備問題などを巡り論戦を繰り広げた。

座喜味氏の政策への疑問点をぶつける下地敏彦氏=8日午後、宮古島市の未来創造センター

 下地氏は「安定した市の発展のためには今こそ継続が必要だ」と訴えた。座喜味氏は「市政を刷新し市民本位で生活第一を実現させる」と強調した。

 討論はコロナ対策や陸自問題、財政状況、予算の使い方、開発と環境のバランス―の五つのテーマで行われた。

 コロナ対策について下地氏は座喜味氏が訴える観光客のPCR検査陰性証明取得の制度化について「検査後に感染する場合もある。陰性証明がすなわち安全とはならない」と反論した。

下地氏の政策への疑問点をぶつける座喜味一幸氏=8日午後、宮古島市の未来創造センター

 座喜味氏は3期12年の下地氏の行政を「ハコモノ行政」と批判した。「市民所得が県内41市町村の中で32位に低迷している。公共投資が市民に直接、反映されていない」と指摘した。

 陸自配備については両氏が「容認する」とした。下地氏は座喜味氏を推薦する共産などが「反対している」として整合性を疑問視した。座喜味氏は「県政の立場と同じで、地元の理解を得るということで一致している」と答えた。