宮古島、陸自訓練への抗議で「要請文をそのまま送付」 住民団体が市の対応を批判


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会見で市の対応を批判するミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の仲里成繁代表(右から2人目)ら会のメンバー=12月28日午後、宮古島市平良

 ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(仲里成繁代表)は12月28日、宮古島市内で会見し、同会が陸上自衛隊の宮古島駐屯地外での走行訓練に抗議するよう市に求めた要請について、市が要請文をそのまま防衛局長宛てに送付したとして、市の対応を批判した。仲里代表は「市として陸自へ抗議してほしいと要請したものをそのまま送った。誠実に対応してほしい」と強調した。要請文で、宮古島駐屯地の「第7高射特科群」部隊の車両が、駐屯地外で走行訓練をしていると指摘し、駐屯地外で訓練をしないよう市として陸自へ抗議や要請をするよう求めていた。

 仲里代表は「市民の生活や安全を守るべき市が、駐屯地にどう対応するのか質問したが真摯(しんし)な対応がなされず、市への不信感はピークに達している。平和でのどかな島のために、戦争につながるようなことは認められないと行動している。他の市民の皆さんが基地にどんな考えを持っているのか問うてみたい」と語った。