なりたい大人になれてる? 閉校した那覇の久茂地小で卒業生がタイムカプセルを開封


社会
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8年前に保管したタイムカプセルに入っていた手紙などを受け取る、閉校した久茂地小の卒業生ら=9日、那覇市牧志のくもじ・にじいろ館

 2014年3月に閉校した那覇市立久茂地小学校を卒業した新成人が9日、8年前に保管したタイムカプセルを開封した。13年3月の卒業を前に成人になった自分に向けて書いた手紙や当時の写真などが入っており、久しぶりの再会を楽しみながら今はない学校での思い出話に花を咲かせた。

 バーテンダーになった長崎怜さん(20)が当時、8年後の自分に向けた手紙には「これを書いているとき、ゲームとかしてお母さんに怒られています」「生きてるってサイコー。自分の人生は自分のもの」とつづられていた。長崎さんは「楽しそうな、やりたいことがちゃんとやれる大人になりたい」と語った。

 30人いた同級生のうち16人が駆け付け、当時の久茂地小の教諭や保護者の姿もあった。教頭だった大城武さん(59)=国頭村立安波小学校校長=は「いつまでも久茂地小というキーワードを大事に、これからも頑張ろう」とエールを送った。