モバイルプリンス
人間にとって睡眠はとても重要です。睡眠不足では脳がきちんと動かず、イライラや体調不良の原因になることもあります。
この重要な睡眠の敵がスマホです。スマホの画面から出る「ブルーライト」【※1】を浴びると、体内時計が狂い、眠気が来なくなるのです。
そもそも夜間明るい環境にいると、脳は「まだお昼なんだ」と錯覚し、熟睡をうながすホルモンの分泌を減らしてしまいます。
特に目から近いところで使用するスマホのブルーライトには気をつける必要があります。
※1 ブルーライト … スマホ、テレビ、パソコン、ゲーム機などの画面から発する光。太陽光にも含まれています。実は朝・昼などにブルーライトを浴びると、身体が目覚めて活動的になります。その一方、夕方・夜にかけてブルーライトを浴びると、身体が昼間だと勘違いし身体を覚醒させてしまい、眠くならなくなります。結果として生活リズムが狂い、睡眠不足になります。スマホの設定で、画面の色味を黄色寄りにすることでブルーライトを減少させるモードも用意されているので活用してみましょう。
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また、スマホ(あるいはアプリ)は人を興奮させる「ドーパミン」という物質を多く分泌させる仕組みを用意しています。
「調べたい言葉を検索してたくさんの言葉がヒットした」「SNSアプリを開くと、思った以上にコメントがついていた」などでも脳内でドーパミンが分泌されることがあります。
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睡眠をしっかり取るために、寝る2時間前にはスマホの利用を控え、寝る部屋にスマホを持ち込まないようにしましょう。
SNSの投稿も反応が気になってしまうので、寝る前は避けたほうが良いですね。
スマホのアラームを使っている人は、目覚まし時計を購入しましょう。「スマホ依存しないため」と理由を述べれば、おうちの人も喜んで買ってくれると思います。
皆さんはこれからの長い人生、スマホなどのコンピューターと適切な距離で付き合っていく必要があります。便利に活用しつつ、健康に悪い影響を与えないように「スマホとの離れ方」も覚えてみてください。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。