「自転車、気持ちいい」 視覚障がい者が2人乗り体験 沖縄・北中城


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
タンデム自転車の試乗体験会に参加した人たち=12月12日、県総合運動公園自転車競技場(提供)

 【北中城】視覚障がい者を対象としたタンデム(2人乗り)自転車の試乗体験会がこのほど、沖縄県総合運動公園自転車競技場で開かれた。主催したのは県内で活動する障がい者スポーツ指導員のメンバー。県自転車競技連盟と沖縄輪業の協力を得た。

 体験会に参加した島當伸一郎さん=糸満市=は「久しぶりに自転車に乗ることができ、楽しかった。ペダルから足が離れることもあったけど風が気持ちよかった」と話した。

 嘉手苅修さん=南城市=は「10年ぶりで心配だったが、緊張しながらも楽しめた」と感想を述べた。

 パイロット(前に乗る健常者)として参加した障がい者スポーツ指導員の瑞慶覧寿さん=琉球リハビリテーション学院1年=は「サポートと工夫があれば障がいの有無にかかわらず自転車を楽しめる。多くの人に自転車の楽しさを伝えたい」と語った。

 主催者は県内初のパラサイクリング支援団体設立に向け、県内各地で体験会を行い、自転車の魅力を発信していくという。