中学ハンド 男子は浦添が10年ぶりの優勝、女子は仲西が運動量を武器に制す 県新人大会


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浦添―仲西 14得点を挙げ、優勝に貢献した浦添の石原直弥=11日、浦添市のANAスポーツパーク浦添(又吉康秀撮影)

 ハンドボールの第17回浦添市長杯争奪第48回県中学生新人大会最終日は11日、浦添市のANAスポーツパーク浦添で行われ、男子は浦添、女子は仲西が優勝した。男女優勝チームは第16回春の全国中学生選手権(3月26~29日、富山県)の出場権を獲得した。男子決勝は浦添が31―23で仲西を退け、10年ぶり6度目の栄冠を手にした。女子は仲西が25―16で浦西に勝ち、2年ぶり10度目の頂点に立った。1位を除く男女上位3チームは後日、代表決定戦を行い、各2チームが全九州選抜大会(3月19~21日、大分県)に派遣される。 (大城三太)

 浦添は後半10分すぎ、左サイドからの猛攻で一気に突き放した。作戦がぴたりとはまり、均衡を破って仲西の守備を崩した。

 前半は点を奪い合って競る展開。石原直弥が精度の高いシュート力でゴールをこじ開けた。個人技に走り過ぎる場面もあったが、コートを駆け回って躍動し14得点と活躍した。

 マークがきつくなった後半は、ポストプレーも織り交ぜながら周りにパスを供給し、勝利に貢献した。終了間際には完全に守備を崩す好プレーも飛び出した。マークを引き寄せつつ出したパスは、主将の山城東悟、比嘉灼孟へとつながり、最後は比嘉がフェイントを挟んでネットを揺らした。

 チームは昨年覇者の神森と2回戦で対戦。終了間際の逆転シュートで、大接戦を制した。山城主将は「神森に勝って勢い付いた。一戦一戦集中してプレーできた」と胸を張った。

 4月からチームを指導してきた名嘉伸明監督は「動きを研究されていたが、選手一人一人に対応力があり、流れをつかむことができた」とたたえた。石原は「全国でも得点を重ね、勝利につなげたい」と闘志をみなぎらせた。

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仲西―浦西 後半、得点を決めてチームメートに祝福される仲西の野底桃伽(右から2人目)

 仲西が豊富な運動量を武器に勝利をつかんだ。練習で毎日3キロを走るメニューを徹底してきた。基礎体力向上が粘り強い守備や速攻で生きた。

 堤愛海が口火を切る最初の得点で流れを引き寄せた。主将の又吉叶、エースの野底桃伽は速攻から確実に点を奪ってけん引。163センチの長身を生かしたシュートで存在感を示した。後半8分すぎ、浦西に連続得点を許し、追い上げられる時間が続いたが、逆速攻で主導権を渡さなかった。

 又吉主将は「身長の高い全国の選手と戦うにはパスやシュートのミスをなくすことが課題になる」と春の全国選手権を見据えた。

男子頂点の浦添
女子で優勝の仲西

【男子】

▽準決勝
浦添
30―13(17―6,13―7)
美東

仲西
21―17(11―7,10―10)
浦西

▽第3シード決定戦

浦西
25―23(11―10,11―12,延長3―1)
美東

▽決勝

浦添
31―23(12―13,19―10)
仲西

 【女子】

▽準決勝
仲西
20―15(8―8,12―7)
神森

浦西
15―10(8―6,7―4)
美東

▽第3シード決定戦

神森
21―15(11―7,10―8)
美東

▽決勝

仲西
25―16(11―5,14―11)
浦西