プロ野球春季キャンプ予定通り実施へ 沖縄県内の受け入れ準備体制は


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 12日に開かれたプロ野球12球団の代表者会議で、春季キャンプを予定通り2月1日から実施する方針が確認された。沖縄では9球団がキャンプを予定しており、県文化観光スポーツ部は昨年12月に発表した受け入れ指針に沿って、球場での新型コロナウイルス感染対策など準備を進める考え。今後、キャンプ地の各市町村も球団側と受け入れ体制について協議を続け、感染対策の強化を図る。

 日本野球機構も、今年の春季キャンプに向けて「感染予防ガイドライン」を策定しており、キャンプ地入りする選手やスタッフに事前のPCR検査を実施することなど、球団関係者らへの対策を決めている。

 県の島袋琢司スポーツ企画班長は「感染防止対策を徹底したイベントだ。各ガイドラインに沿って、引き続き受け入れ準備を進めていく」と話した。

 県の指針では、球場内の入退場口を分けたり、入場する人数を制限したりするなど「3密」を避ける対策を取り、対策が難しい場合は観覧中止の検討も求める。選手や観覧者に感染の疑いが出た場合の対応について、県保健医療部と態勢を整理している。

 球団も、キャンプ地での感染対策をウェブサイトで発表するなどしている。阪神タイガースはスタンドの入場人数を1日千人に限定して、観覧者は事前登録制とするほか、サイン会などのファンサービスを自粛することを決めている。