真夜中0時前に83.3デシベル パチンコ店内並みのうるささ オスプレイ夜間飛行で宜野湾市


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米軍普天間飛行場へ着陸する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=12日午後11時58分、宜野湾市内

 【宜野湾】米軍普天間飛行場で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが13日午前0時前まで夜間飛行する様子が確認された。宜野湾市には「人権侵害だ」などの苦情が13日朝までに5件あった。騒音測定では、オスプレイが南側から着陸した際、上大謝名公民館で午後11時57分に83・3デシベルを記録。米軍は12~17日まで6日連続で夜間飛行する可能性がある。松川正則市長は14日に沖縄防衛局などへ抗議する。

 午後10時以降の飛行は、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の時間外だが、米軍が運用上必要とする訓練は認められている。県と市の騒音測定では、宜野湾公民館や市民図書館、真志喜公民館で午後11時台に62・0~71・4デシベルの騒音を計測した。上大謝名公民館では午後10時11分に88・2デシベルも記録した。80デシベルはパチンコ店内の音に相当する。

 市の基地被害110番には市民から苦情が相次いだ。市は苦情内容を米軍と防衛局に送り、市民生活に配慮するよう申し入れている。米軍の航空情報(ノータム)では、12~17日それぞれ午後11時59分まで、普天間飛行場を運用するとしている。