かりゆし本社、恩納移転 雇用維持へコスト削減


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 県内で9ホテルを運営するかりゆし(玉城智司社長)は3月末までに、那覇市の複合ビル「とまりん」に入居する本社を、恩納村の沖縄かりゆしオーシャンビーチリゾート&スパ内に移転する。ビッグ沖縄やティーシーなどグループ8社も同時に恩納村に移転する。新型コロナウイルス感染拡大の影響が長引く中、入居にかかる経費を節減することで経営や雇用を維持する考え。

 沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハは営業を続けるが、宴会場は2月1日から9月まで利用を停止する。食材管理や管理費などのコストを削減する。利用停止期間中はアーバンリゾート料飲部門の従業員約40人を恩納村のオーシャンスパやオキナワ・スパ・リゾート・エグゼスで受け入れる。

 恩納村の新本社での業務は3月22日から始める。平良朝敬オーナー会長は「選択と集中をしていく。われわれの原点である恩納村に本社を移す」と話した。

 かりゆしは、泉崎にあった本社を改築して低価格帯ホテル「かりゆしLCHプレミアム」を開業し、本社を2015年からとまりん内に移した。玉城社長は「現状が続くと資金繰りが厳しい。雇用を守るためにも早めにできることをやる」と話した。