「観光牛から高級ブランド牛へ」石垣牛の消費拡大へ流通協議会を発足 首都圏に販路拡大目指す


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 新型コロナウイルスの影響で需要が低迷する石垣牛を首都圏で消費拡大しようと、精肉卸のニイチク(東京都、山田彰男社長)が中心となり、「石垣牛流通協議会」を立ち上げる。JAおきなわや行政と連携する。2月以降に東京で創設式を開く予定。

 観光客需要の高い石垣牛は、新型コロナの影響で島内の消費が落ち込んでいる。首都圏に石垣牛を卸すニイチクが、首都圏の流通業者や飲食店に声を掛け、石垣牛の販路を獲得して消費拡大につなげる。既に30社以上に声を掛け、販売予定のところもある。

 ニイチクの木村明俊常務は、石垣牛は観光客需要が中心だとした上で「『観光牛』にとどまるのではなく、首都圏で認められるブランドになる必要がある。首都圏で協議会を創設することで、コロナのような事態でも協力して流通を助けられる」と強調した。

 JAおきなわの普天間朝重理事長は「農家も市場のニーズを知る機会になる。本土市場と結びつくために協議会は必要だ」と期待を込めた。