那覇商業高校の3年生12人がこのほど、情報処理技術の知識・技能を問う国家試験「ITパスポート」に合格した。同校では、過去3年間で最も合格者が多いという。難関試験での快挙に生徒たちは「難しくて大変だったがうれしい」と喜んだ。
同試験はネットワークや経営管理、情報セキュリティーの3分野に分かれて出題される。情報処理推進機構の統計によると、2019年の合格率は54・9%(10月時点)。同校の合格者は2017年が2人、18年が8人、19年が8人だった。本年度は多くの生徒が6月から勉強に取り組み、8月の試験を受けた。
マネジメントの部分が特に苦手だという安里天雲さん(18)は「似ている単語が多くて覚えるのが大変だったが、この資格を持っていたら推薦などにも強いので必死に頑張った」と語った。
呉屋千春さん(18)は、試験2週間前まで模擬試験の点数が合格ラインに届かなかったという。「点数が試験後にすぐに出るので、それを見たら合格点に届いていて驚いた」と笑う。「将来はゲームプログラマーを目指しているので、とても役に立つ資格なので取れてうれしい」と話した。