社会

首里城の赤瓦は職人だった祖父の形見 米在住の長嶺さん新たな再建に思いを託す

 焼失した首里城再建に役立ててもらおうと、米カリフォルニア州サンラフェル在住の長嶺喜代子さん(43)=那覇市出身=が首里城基金に600ドル(6万1920円)を寄付した。長嶺さんの亡くなった祖父は赤瓦職人として前回の再建に関わった。長嶺さんは「首里城を見るたびに祖父を思い出す」と新たな再建に思いを託した。


首里城基金に600ドルを寄付した長嶺喜代子さん(スクリーン内中央)=16日、那覇市首里金城町の首里城公園管理センター

 長嶺さんが暮らす米国では新型コロナウイルスの影響で子どもたちの学校が一時休校となり、再開後も子どもたちは午前と午後の分散登校が続いているという。そのため、思い出づくりをしようと考え、地域の子どもたちと一緒に正月飾りのしめ縄作りをすることにした。同時に、コロナ禍で帰省できなかったことから「沖縄のために何かしたい」との思いがあった長嶺さんは、作ったしめ縄を販売し、さらに募金を集め、祖父の思い出が詰まった首里城のために寄付することにした。

 祖父が手掛けた首里城の赤瓦は「祖父の形見だ」と語る長嶺さん。思いは子どもたちにも受け継がれる。長女のあめりあさん(11)は「形見」と題した日本語の詩を書き、サンフランシスコ日本語補習校の文芸作品コンクールに入選した。次女のめろでぃさん(8)はサーターアンダギーが大好き。2人は「沖縄に帰ったら首里城に行きたい」と元気に語った。

 16日、首里城公園管理センターで米国とつないだオンラインの贈呈式があり、長嶺さんからの寄付金は姉の知人の首里城復興支援会の高良朝壮会長を通じて指定管理者の沖縄美ら島財団に渡された。焼け跡に残った首里城の赤瓦は強度などを確認した上で、再建する建物に再利用できるか検討される。


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