河本が9年ぶり県小学生新記録 200mバタフライ 水泳春季室内選手権


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男子200メートルバタフライ 自己ベストで県小学記録を打ち立てたJSS沖縄中央の河本裕久=17日、県総合運動公園屋内プール

 水泳の第27回春季室内選手権第43回JOCジュニアオリンピックカップ県予選会は17日、県総合運動公園屋内プールで行われ、男子200メートルバタフライで河本裕久(JSS沖縄中央)が2分18秒02で県小学記録を9年ぶりに塗り替えた。女子400メートルメドレーリレーで沖縄SS豊見城(宮里理子、外間莉々、渡辺心陽、大城妃央)が4分29秒87で県中学記録を打ち立て、同200メートルでも沖縄SS豊見城(松川るな、津森美嬉、宮里真子、平良吏美華)が2分08秒86で県小学記録を樹立した。それぞれ昨年11月の第1回冬季短水路大会で出した沖縄SS豊見城の記録を更新した。 (古川峻)

 男子200メートルバタフライ。琉大付小6年の河本裕久はドルフィンキックで浮き上がり、最初のひとかきで調子が良いと分かったという。息継ぎで少し左側を向いてから正面に向き直す癖のあるフォームで、「緊張はなかった」と勢いよく進んでいった。

 隣で競り合う高校生がターンのたびに視界に入る。「負けたくない」。食らいついたが、0秒34差で惜しくも敗れた。しかし、隣のレーンに引っ張られたこともあり、小学記録を更新。「僅差で負けて悔しいけど、最後まで耐えた」と納得した。

 弱点だった持久力をつけるため、練習量を増やしてきた。最初の100メートルは8割の力で、残りの100メートルで「全部の力を出し切った」と配分には納得した様子だった。

 小学生ながら170センチの恵まれた体格を持つ。3月の大会が小学生最後となる。ターンの足の使い方を改善し「最後のチャンスで100メートルでも記録を出したい」と泳法を磨いていく。