緊急宣言再発令で分散・時差登校へ 県立学校の大多数 県教委方針


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 県教育委員会は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令された場合、県立学校全84校のうち、ほとんどの学校を分散登校や時差登校とする方針であることが18日、関係者への取材で分かった。分散登校は、昨年5月と8月にも実施した。

 県教委は1週間ごとに地域の感染レベルを発表している。今回の分散、時差登校の対象は、14日時点で「感染が落ち着いていない地域」に所在する県立学校が対象となる見込みで、県内全域にわたる。感染状況が落ち着いている一部地域の数校
は対象外になるとみられる。
 8月の県独自の緊急事態宣言発令時に分散登校となった学校では、高校3年生は原則毎日登校し、1、2年生は1日ごとに登校するなどの措置を取っていた。 県教委は6日、新たにガイドラインを策定し、緊急事態宣言が発令された場合でも、一斉臨時休校にはせず、分散や時差、通常登校が選択できるようにする旨、県立学校や市町村教委に通知した。文科省も8日、小中、高校では児童生徒の学びの保障などの観点から地域一斉の臨時休校は避け、時差登校や分散登校の導入などを検討するよう各都道府県教委に通知した。