沖縄出身でJ1最多得点 赤嶺真吾がFC琉球入り 通算100ゴールの点取り屋「地元を盛り上げたい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカーJ2のFC琉球は18日、那覇市出身のFW赤嶺真吾(37)=小禄中―鹿児島実業高―駒澤大出=が完全移籍で加入したと発表した。J1県勢最多の68得点を挙げた、沖縄が誇るストライカーの地元でのプレーが決まった。プロ16年目の経験値を沖縄に還元し、J1昇格を後押しする。

 1983年12月8日生まれ。小学3年生でサッカーを始め、6年生の時にFC小禄で九州を制覇。高校3年生の全国総体と全国選手権で4強入りし、高校選抜FWに選ばれた。駒澤大では全日本大学選手権で2年連続ベストFW賞に輝き、ユニバーシアード・イズミル大会で3得点の活躍を見せた。

 大学時代から特別指定選手としてFC東京でプレーした。「ゴール前での鋭い嗅覚で得点を奪う、典型的なストライカー」として県勢6人目のJリーガーとなった。J1のベガルタ仙台やガンバ大阪を経て、2016年にファジアーノ岡山(J2)に移籍。昨年11月に岡山の契約満了が発表されていた。

 180センチ、78キロ。長い滞空時間のヘディングなどでJ168得点、J2で17点、天皇杯も含め計100ゴールを挙げてきた。プロ15年間で、J1は249試合、J2は152試合、通算401試合を戦ってきたベテランだ。昨季は31試合に出場した。

 赤嶺は「地元沖縄のFC琉球でプレーできることは、楽しみでうれしく思います。沖縄を盛り上げられるように全力で頑張ります。熱い声援をよろしくお願いします」と球団のホームページでコメントした。

 球団はそのほか、FW人見拓哉(23)の契約更新とMFイ・チソン(22)の契約満了を発表した。人見は「感謝の気持ちを忘れず、自分に厳しく日々努力し、精進します」と、イは「短い期間でしたが楽しかったです。遠くから琉球を応援しています」とそれぞれコメントした。

FC琉球―ファジアーノ岡山 FC琉球の上里一将(右)と激しく競り合う岡山時代の赤嶺真吾=2020年12月6日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム
赤嶺 真吾