浮島通りのおしゃれな古着屋を紹介 写真デザイン工芸校生がフリーペーパーを製作


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄写真デザイン工芸学校の学生が作ったフリーペーパー

 沖縄写真デザイン工芸学校の1、2年生11人がこのほど、那覇市のまちぐゎー(中心商店街)にある古着屋など9店舗を紹介するフリーペーパーを製作した。掲載された店舗から「クオリティーが高い」「フリーペーパーを見てお客さんが来てくれた」と喜ばれている。

 同校では毎年、授業でフリーペーパーを作っており、2020年度で8年目を数える。学生自身がテーマを決め、これまでにやちむんや世界遺産、ごみ問題などを取り上げてきた。

 20年度はコロナ禍の中、同校がある浮島通りなどの中心商店街を活性化する内容にしようと企画した。まちぐゎー振興に取り組む「なはマチグヮー連携プロジェクト次世代会議」のメンバーと話し合い、普段まちぐゎーに足を運ばない若者に興味を持ってもらえるようにとファッションに焦点を当てた。

「NEW END」の小林翔さん(左端)にフリーペーパーを届ける沖縄写真デザイン工芸学校の学生たち=12日、那覇市牧志

 取材やモデル探し、編集など全工程を学生主体で行った。昨年6月から構想を練り始め、11月に完成。12月から配布を始めた。3千部を製作し、フリーペーパーで紹介した各店舗やコンビニなどに置いている。

 撮影を担当した同校2年の仲吉武快(むかい)さん(23)は「服の撮影は初めてだったが、服の良さが伝わるような撮影場所を選ぶなど工夫した。デザインの仕事を見るのも勉強になった」と話した。デザイン担当で2年の新垣(しんがき)千智(ちさと)さん(20)は「見やすいシンプルなデザインを心掛けた。この経験を将来に生かしたい」と話した。

 フリーペーパーで紹介された「NEW END」を経営する、小林翔さん(28)と大城涼さん(28)は「これまで古着屋同士の交流はあまりなかったが、こうした取り組みを通して『みんなで盛り上げよう』という機運も高まるのではないか」と喜んだ。