「ふるさとワーホリ」で沖縄暮らし満喫 大分出身の加嶋さん「植物観察楽しんだ」


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加嶋みどりさんが制作したバルーンの国頭村ゆるキャラ「くーやん」=12月21日、国頭村の比地大滝キャンプ場遊歩道入り口

 国頭村観光物産センター・道の駅ゆいゆい国頭は、昨年12月5日に「沖縄県ふるさとワーキングホリデー」事業の一環で来村した加嶋みどりさん(43)=大分県大分市出身=を、12月6日から約1カ月の期間(1月2日業務終了)受け入れた。同事業は、県外の人が県内に15日から30日ほど働きながらながら滞在し、沖縄の自然や文化に触れ、交流や暮らしを体験してもらう取り組み。

 加嶋さんは主に、比地大滝キャンプ場の受け付けや施設の管理業務などに従事した。クリスマス前には、加嶋さんが約20年間続けている「バルーンアーティスト」としての紹介を兼ねて、道の駅ゆいゆい国頭内の「YuiCafe(ゆいカフェ)」店内を、自身が作ったサンタクロースやさまざまなキャラクターなどのバルーンアートで飾り、来店客を楽しませた。

 25日にはバルーンクリスマスとして、ゆいゆい国頭のお客さんや、村商工会年末抽選会の会場に出向き、地域の人々と触れ合った。目の前でバルーンアートを実演し、受け取った子どもたちや大人らは笑顔で感謝していた。
 加嶋さんは4年前に3泊4日の旅行で沖縄を訪れた。その後、再度沖縄を訪ねたいと思っていたところ、たまたまテレビで大分県が受け入れた事業所の様子を見て申し込んだという。

 コロナ禍の状況で地域の人々と交流する機会が減り、宿と職場を行き来する生活を送っていた。それでも、「大好きな趣味の一つである植物観察を通して、南の島特有の植物や絶滅危惧の希少種を調べたり、本土の植物との違いを見比べたりするのが楽しみだった」と話し、村での生活や県内の旅を満喫した。
 (新城高仁通信員)