パラリンピックカヌー代表・瀬立モニカさん 沖縄の中学生へエール「プラス思考が大切」


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大宜味中の生徒へ講話をする瀬立モニカさん=12月22日、大宜味中学校

 東京パラリンピックカヌー日本代表の瀬立モニカさんが「夢に向かって」と題し、12月22日、大宜味中学校(具志堅仁一校長)で講話した。
 中学時代に部活でカヌーをしていた瀬立さん。高校1年生の時、体育の授業中にけがをし、両下肢まひとなり車いす生活となった。パラカヌーに誘われ、(陸と違い水上は)段差を気にせず進める喜びを感じた。

 2016年、リオデジャネイロパラリンピックに出場し8位に入賞したが「成績は、1位と12秒差でダントツでビリ。4年後の東京ではこんな思いをしたくないと思った」と話した。

 東京パラリンピックに合わせて続けてきた練習やプランが、新型コロナウイルスの影響で全て崩れ、モチベーションを保つのが大変だったという。「中学生の皆さんも大変な思いをしたと思うが、中学3年間の楽しい思い出をコロナにつぶされないで。今できることを楽しんでほしい。何でもプラスに考えることが大切」とエールを送った。

 2年生の宮城はちさんは「周りの人に支えられ前向きに競技と向き合う姿にとても感動した。将来についていろいろ考える貴重な話だった」と感想を述べた。
 (安里郁江通信員)