沖縄独自の緊急宣言 過去の2回の時とどう違う? 要請期間や他県との往来は


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 沖縄県はこれまでに3度、独自の緊急事態宣言を出している。過去の2回ともに当初予定していた期間を延長。発表直前の1日当たりの新規感染者数はそれぞれ6人(2020年4月20日発表)と71人(同7月31日発表)だった。今回は今月19日に発表された新規感染者数は113人だった。

 1回目は4月20日に発出。当初、大型連休明けの5月6日までと設定していたが5月末まで延長した。その後、政府が緊急事態宣言を解除したことを受け、予定を前倒して県独自の宣言も14日付で解除した。結果、25日間だった。遊興施設などの休業要請に加え、飲食店は午後8時までの営業短縮を求めた。

 2回目は8月1日~9月5日の36日間だった。当初は8月15日までの予定だったが、延長を繰り返した。この時は那覇市内に限って午後10時までの営業短縮を要請した。特に那覇市の松山地域で接待・接客を伴う遊興施設には休業を求めた。

 3回目となる今回は全県を対象に午後8時までの営業とするよう要請している。

 県をまたぐ往来について1回目は自粛を求めたが、2回目は県民に往来自粛を求める一方で県外からの渡航には自粛を要請しなかった。3回目の今回は国または県独自の緊急事態宣言が出ている地域との往来は控えるよう求めたが、それ以外については自粛を求めていない。