FC琉球、J1昇格目指して始動 今季初練習で1時間半「いい汗」 


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ボール回しの練習で琉球のスタイルを追求する選手ら=20日、中城村のごさまる陸上競技場

 サッカーJ2のFC琉球が20日、中城村のごさまる陸上競技場で初練習を行い、今季開幕に向け本格始動した。昨季は14勝20敗8分けの勝ち点50で16位。J2昇格後から、就任3年目となった樋口靖洋監督が積み重ねてきた成果が試される。勝ち点80の獲得で目標のJ1昇格を目指す。

 午前10時、ミーティングで目標を明確にした後、ピッチに立った選手らの表情は一様に引き締まっていた。「いい汗を流そう。行くぞっ」。樋口監督の掛け声で練習が始まった。初日は軽めの運動で約1時間半、体を慣らした。今週は体を起こし、来週からパス回しからの攻撃的サッカーという琉球のスタイルの修練を図り、再来週からトレーニングマッチと段階を踏んでいく予定だ。

 ゲーム形式の練習では約2年ぶりに復帰した中川風希が駆け回り存在感を放った。22年ぶりに地元チームでプレーした赤嶺真吾が、隙を見てゴールする場面もあった。赤嶺は「明るいチームで雰囲気もいい」と初日を振り返り、「ピッチ内外でアドバイスして皆で成長していきたい」と決意を示した。

 県独自の緊急事態宣言を受けて、当面の間は練習は非公開となる。開幕戦は2月28日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでジュビロ磐田と戦う。上里一将は「常にJ1昇格を目指してやっている。チームのコンセプトを意識してチームに勝利へのこだわりをつくり出したい」と覚悟をにじませた。