地元のお店を盛り上げたい 中3が包装紙デザイン、5店に寄贈 西原中


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「パンとケーキのお店ヘンゼル」の宮里まり子さん(左)に包装紙を贈呈する西原中学校の金城凛さん(中央)と与那覇美咲さん=14日、西原町上原の同店

 沖縄県西原町内の店舗を盛り上げようと、西原中学校の3年生が包装紙をデザインし、5店舗に贈った。金城凛さん(14)と与那覇美咲さん(15)は14日、町上原の「パンとケーキのお店ヘンゼル」を訪問し、経営者の宮里敏信さん、まり子さん夫妻に包装紙を手渡した。その他の店に22日までに届けた。

 美術の授業の一環で、包装紙を制作した。担当の大川晃教諭が店の特徴や要望を聞き取り、伝えられた生徒は店の魅力が伝わるようにデザインを考えた。3年生は5学級あり、1学級が1店舗用の包装デザインを担った。

西原中学校の生徒がデザインした包装紙

 生徒は1学級10のグループに分かれ、デザイン案を考えた。包装紙の役割や店舗のイメージなどを思案し、各グループの案をまとめた。グループの全員が協力してデザインを完成させた。できあがった10通りの案の中から、採用デザインを決定した。町内の印刷会社が包装紙を仕上げた。

 「ヘンゼル」の包装紙をデザインした金城さんと与那覇さんは「(人気商品の)クロワッサンが目立つように中心に配置した。人気ランク上位のオレンジやイチジクも取り入れた」と意図を説明した。包装紙を受け取った宮里まり子さんは「色の出し方がとても丁寧だ。想像以上の出来栄えだ」と喜んだ。