湧き水からPFAS検出「基地への立ち入り調査を」 宜野湾市長、県に要請


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富川盛武副知事(左)に普天間飛行場への立ち入り調査を国に働き掛けるよう要請する松川正則宜野湾市長=21日、県庁

 米軍普天間飛行場周辺の湧き水などから高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題を巡り、松川正則宜野湾市長は21日、県庁で富川盛武副知事と面談し、基地内立ち入り調査の実現に向けて国に働き掛けるよう要請した。松川市長は「水質の改善が見られない。市民の不安が高まっている」と訴えた。

 玉城デニー知事に代わって要請書を受け取った富川副知事は「基準値をはるかに上回る数値が出ている。立ち入り調査ができるよう、協力して行動を起こしていきたい」と語った。嘉手納基地周辺の自治体とも連携して取り組むことを提案した。

 松川市長は面談後、汚染源について「普天間飛行場からの泡消火剤ではないかと推定しているが、基地内で調査できず特定できていない。実際に調査すれば特定できるのではないかと考えている」と説明した。