首相 土砂使用否定せず 糸満・米須 遺骨「業者が配慮」


首相 土砂使用否定せず 糸満・米須 遺骨「業者が配慮」
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 【東京】菅義偉首相は22日の参院本会議の代表質問で、名護市辺野古の新基地建設に伴う土砂の採取場所を沖縄戦の戦没者遺骨が埋没するとされる本島南部に広げた件に触れ、「採石業者において遺骨に配慮した上で土砂の採取が行われる」と述べた。戦没者とみられる遺骨が発見された糸満市米須の鉱山から採取した土砂を使用する可能性を否定しなかった。

 共産党の小池晃参院議員からの代表質問に答えた。

 菅首相は、小池氏から「戦没者の血が染み込み、遺骨の眠る地域から土砂を採取し、米軍基地の建設に使用することに痛みを感じないのか」と問われ、「厚生労働省と県が役割を分担してご遺骨の収集を進めている」と述べるにとどめた。