沖縄の女子サッカー選手育成 元なでしこ高良亮子さんが琉球リハビリ学院と連携


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女子サッカー選手育成と競技引退後のキャリア支援のプロジェクトを進める元なでしこの高良亮子(左)と琉球リハビリテーション学院の玉城義一学院長=22日、那覇市の産業支援センター

 沖縄の女子サッカー選手の育成を図ろうと、元なでしこ代表の高良亮子さん(30)が、4月に創部予定の琉球リハビリテーション学院女子サッカー部で指導に当たる。学院はプロ選手のセカンドキャリア支援として作業療法士などの資格取得を資金面から後押しするプロジェクトも進める。22日、那覇市の産業支援センターで記者会見が行われた。

 高良さんは18年の引退後、育成に関わる中で、高校以降の受け皿がないため競技をやめる例を見聞きしてきた。

 自身が競技をする場所を求めて県外中学に進んだ経緯もあり「環境を整えることは素晴らしいことだ」と賛同した。

 ことしは部員を広く募り、22年から本格始動する予定。高良さんは「なでしこに選ばれる選手を出したい」と抱負を語った。

 学院は、引退した選手や学生の学費を支援する事業も進める。

 高良さんも引退時、将来に不安を感じたと言い「資格を得ることは将来の選択肢の広がりにつながる」と期待した。オープンキャンパスなどで募集を呼び掛ける予定だ。

 玉城義一学院長は「サッカーをやりたい若者や引退後を考えている選手が、夢を持ってチャレンジできる環境をつくりたい」とプロジェクト始動へ力を込めた。