リウボウが複合商業施設「レグザ」を売却 収益多角化への原資に


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昨年11月にリウボウが売却した複合商業施設「レグザリウボウ」=23日、那覇市松尾

 リウボウグループの不動産賃貸業などを運営するリウボウが、ホテルや飲食店が入居する那覇市松尾の複合商業施設「レグザリウボウ」と隣接する立体駐車場の土地と建物を、昨年11月に大阪の企業に売却したことが分かった。

 リウボウホールディングスの糸数剛一会長は、金額など売却の詳細は明かせないとした上で「コロナ禍になる以前から、収益を多角化するために資産をキャッシュにして事業を強化していこうと考えていた」と経緯について説明した。

 りゅうせきグループが運営する「ホテルロコアナハ」など入居するテナントについては、売却に伴う影響はないと見られる。

 リウボウグループが展開する百貨店などは、コロナ禍の影響で厳しい経営状況が続いているが、糸数会長は「コロナ禍を耐えるという側面もあるが、売却益の大半は積極的な事業強化の投資に使っていく。いくつかのプランを並行して進めている」と話した。

 レグザリウボウは、旧リウボウビル跡地を開発して2008年に開業した。12階建て。ホテルロコアナハを中核テナントにコンビニのファミリーマート、飲食店などが入居している。