「友人との家飲みも控えて」 宮古島コロナ危機的状況、1週間で49人感染


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 沖縄県宮古島市では直近1週間の人口10万人当たりの新型コロナウイルス新規感染者が87・80人となり、全国1位の東京都を上回っている。緊急事態宣言が発出され、飲食店などに営業時間短縮などが要請されているが、県は友人宅での「家飲み」で感染した事例もあるとして会食などを控えるよう呼び掛けた。医療提供体制も逼迫(ひっぱく)する中で、県は「非常に危機的な状況」と警鐘を鳴らした。

 宮古島市では23日までの1週間に49人が新たに新型コロナに感染したことが確認された。23日時点ではこの49人を含めた56人が療養中で、内訳は県立宮古病院に入院中32人、宿泊施設療養中15人、調整中9人。

 宮古病院は医療フェーズが5になったことで、40床まで増やす計画だが、現状で準備できた病床32床は全て埋まっており、直近では36床まで増やすめどが立っているという。宿泊療養施設は23床程度まで利用できるという。さらに民間医療機関で4~6床利用できるよう調整している。

 県は医療提供体制の維持を図るが、濃厚接触者らが保健所の調査に応じない例もあり、市内での市中感染も広がっているとみられるという。県は「ぜひ、保健所の調査に協力してほしい」と訴え、同時に「家飲み」も会食に当たるとして「控えてほしい」と協力を求めた。