プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは23日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズ(西地区8位)と対戦し、89―86で接戦を制した。通算成績は20勝8敗。西地区1位の三河と勝敗数で並んでいるが、直接対決の結果を踏まえ、同2位のまま。得点能力の高い相手外国人選手に苦戦を強いられたが、岸本隆一やドウェイン・エバンスの得点で付いていったキングス。試合時間残り25秒でエバンスが逆転となる値千金の3点弾を沈め、勝ち切った。次戦は24日午後2時5分から同会場で京都と対戦する。
▽Bリーグ1部 (ハンナリーズアリーナ、679人)
キングス(20勝8敗)
89―86(23―28,18―18,26―21,22―19)
京都(7勝21敗)
残り2分、6点はね返す 田代、エバンス、千金3点弾
残り2分を切って6点ビハインドの厳しい展開。反撃ののろしを上げたのは主将の田代直希だ。右45度のスリーポイントラインから1メートルほど離れた位置から3点弾をねじ込み、追いすがる。さらにドウェイン・エバンスがここぞの活躍をみせる。フリースローを1本決めた後、残り25秒で値千金の3点弾を決め、逆転した。
1点リード。勝負の行方はまだ分からない。京都は最後の攻撃を、この試合2人合わせて44得点を挙げたガードのレイヴォンテ・ライスとセンターのデイヴィッド・サイモンのピック&ロールに託す。対するキングスはジャック・クーリーとエバンスがマークし、高さの不利性はない。
ライスのドライブに対し、スイッチしたクーリーが激しいプレッシャーでシュートミスを誘う。さらに守備リバウンドをつかみ、勝敗が決した。3点弾3本を含む13点で勝利に貢献した岸本隆一は、約3週間ぶりのレギュラーシーズンの試合での白星に「勝ちを拾い、またシーズンを頑張ろうと思えることは大きい」とうなずいた。
一方、試合前の平均失点が74・2だったチームが86点を許し、守備の強度に課題も。岸本は「勝った気がしないゲーム。反省し、次戦につなげたい」と気合を入れ直した。
何とか勝ち切れた
藤田弘輝HC(キングス)の話 なんとか勝ち切れたが、反省点がすごくあった試合。天皇杯で悔しい負け方をして、レギュラーシーズンに向けて切り替え、いい練習はできたが、難しい試合の流れになっていた。次戦はぐっと我慢して、守備から流れをつくりたい。