勤務時間、コロナ後激減「半分以下」2割 沖縄県民アンケート


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 新型コロナウイルス感染症流行後の生活の変化を聞くため、琉球新報はおきなわこども未来ランチサポート(実施主体・琉球新報社、おとなワンサード、日本郵便沖縄支社)と2020年12月にインターネット上でアンケートを実施した。

 コロナ前と比較した勤務時間は「ゼロか1割以下になった」(10・5%)「2~3割」(5・8%)「半分くらい」(5・2%)で、仕事が半分以下に激減した人が2割だった。勤務時間について「8割以上維持」と答えた人は46・6%だった。

 「増えた」とした人も9・9%いた一方、自由記述には「感染症と隣り合わせで帰れない日もあり疲弊している」(医療従事者の30代男性)「収入は半減したが、勤務人数が減ったため仕事は増えている」(40代女性、非正規の宿泊・飲食)など厳しい労働環境を訴える声もあった。


調査の方法

 調査は2020年12月2~13日、コロナ前と比較した所得や勤務時間の変化、生活上の困りごとや必要なもの、心理状態などをインターネット上のアンケートフォームで答えてもらった。琉球新報の記事や公式SNSで広く回答を呼び掛けたほか、食料支援を行う「おきなわ子ども未来ランチサポート」の食材配布時などに利用者に回答を呼び掛けた。県内からの有効回答は226件だった。


主な質問項目

■新型コロナウイルス感染症の影響が出る前、あなたの1カ月の手取り所得額はいくらでしたか。

■新型コロナウイルス感染症の流行前に比べて、あなたの1カ月の手取りの所得額は変わりましたか。

■新型コロナウイルス感染症の影響で、あなたの働く日数や時間は変わりましたか。

■あなたやあなたの家族は今、どのようなことに困っていますか。

■あなたやあなたの家族にとって、今とても必要なものは何ですか。

■あなたの心の状態について、過去30日の間にどれくらいの頻度で次のことがありましたか。▽神経過敏に感じた▽絶望的だと感じた―など。

■新型コロナ流行後、ランチサポートなどの食料支援を利用したことがありますか。